お知らせ
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年金支給停止調整額は50万円に引き上げ

 厚生労働省が令和6年度の年金額改定について発表を行いました。これによると、国民年金の老齢基礎年金支給額(40年の満額)は令和5年度の795,000円から816,000円となり月額で1,750円アップすることとなります。率としては2.7%の引き上げとなりますが、前年の物価変動率がプラス3.2%であったことを鑑みると、実質的には支給額のアップを感じないかもしれません。

 また、在職老齢年金(60歳以上で厚生年金保険に加入しながら老齢厚生年金を受給している方に適用されている制度)についても改定となり、支給停止調整額が令和5年度の48万円から50万円に変更となります。60歳以上で厚生年金保険に加入されている方の中には、年金を満額受給するために勤務時間を調整するなどして賃金額を抑えていた方もいらっしゃいますが、今年の4月以降は50万円までは年金額の支給調整が行われなくなるため、この2万円分は労働時間増加等の賃金額を増やす施策として活用することが可能となります。  

 人手不足感の強い事業所については、既存の労働力を更に活用できる良い機会になるかと思いますので、対象労働者との話し合いに向けた労働条件改定の検討を進めてみてはいかがでしょうか。


厚生労働省HP 令和6年度の年金額改定について

  • 厚生労働省HP 令和6年度の年金額改定についてお知らせします

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