社会保険労務士用語集
人事考課(じんじこうか)
会社が従業員に対して行う評価のことを指します。通常は、人事考課表という評価ツールを用いて評価を行います。会社が定めた評価期間の職務遂行能力、成果、勤務態度、意欲、協調性などを総合的に評価します。まず、直属の上司が一次評価を行い、さらにその上司が二次評価を行い、最終評価者(部門長や代表者)が評価を終えた段階で、必要に応じて評価者が集まって評価の調整を行います。
職能要件書に基づいた等級格付けが絶対評価であるのに対し、人事考課は相対評価で行われることが一般的です。企業の考え方にもよりますが、意欲、協調性といった曖昧な概念を絶対評価で行うことは困難である上に、そもそも人事考課は企業内の優劣の評価し、それを賞与や昇給に結びつけよるために行うものであるため、相対評価が適しています。
従来の人事考課は、評価項目ごとの評価点を合計するだけのものが主でしたが、最近では、被評価者に自己評価を記述式でさせたり、評価者に評価理由を記述式でさせたりする人事考課表が増えてきています。