社会保険労務士用語集
多面観察評価(ためんかんさつひょうか)
多面観察評価とは、上司に限らず同僚や部下、あるいは取引先等から多面的に人材評価を行う制度のことです。処遇に直結させた評価制度ではなく、周囲からどのように評価されているかを本人にフィードバックすることによって、「気づき」を与えるために活用されています。中小企業ではあまり導入されていませんが、大手企業では導入している企業が多くみられます。
「多面観察評価は正しく人材評価ができる」という説がありますが、処遇に直結した評価制度に位置付けると、同僚間で互いに高い評価をすることを密約したり、感情的に気に入らない被評価者を実際以上に厳しく評価するなどの弊害が生じやすいといえます。